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日本人は歯がきいろい???
院長の馬場です。日本人の歯は欧米人に比べると黄色いと言われています。その理由の1つに、歯の表面をガードしているエナメル質が相対的に薄いことが挙げられます。
黄色人種である日本人は、黒人や白人よりも先天的にエナメル質が薄い特性を持っており、これは統計学的にも証明されています。
エナメル質は白色で半透明という特色があり、これが厚いほど歯は白く見えます。逆にエナメル質が薄いようですと、その下にある黄色い象牙質が目立つようになります。その結果として、歯が黄色くなります。
このように、先天的な理由で日本人の歯は白人や黒人に比べると白さに欠けると言われています。
また、エナメル質は酸で溶けてしまい、二度と復活することはありません。近年の日本人は食生活が欧米化しており、野菜や海藻類といったアルカリ性の食品よりも、肉や魚、卵、穀類といった酸性よりの食品を多く摂取する傾向があります。
最近多くの人が好むコーヒーも酸性の飲料なので、しばしば飲用する方は警戒が必要と言えます。
これらの酸性の食品を摂取し、食後に歯を磨かない場合、エナメル質にも少しずつダメージが生じてしまいます。日本人の食生活の欧米化もまた、歯が黄ばんでまう原因の1つと考えられます。
日本人の歯が黄色い理由はエナメル質だけが原因ではありません。歯への美意識が非常に低いことも大きな理由と言われています。欧米では歯が汚れて見えることや、歯並びが悪いことに対して非常にシビアなところがあります。
歯がキレイであることは当たり前であって、汚いことは恥と思っている節さえあります。
黄色い歯は仕事でもプライベートでも大きなハンディとなってしまうので、定期的に歯のクリーニングやホワイトニングを行うことが習慣となっています。日本人が海外に留学すると、「ホワイトニングを受けるべき」とアドバイスされることもしばしばあるようです。
日本人の歯への意識が低いことを示す根拠として、歯科医院を訪問する頻度が参考になります。日本人が歯科医院に通うのは、基本的には虫歯や歯周病になった場合など、何らかのトラブルが発生した後です。
しかし、欧米人は違います。歯に何もトラブルを抱えていない場合であっても、数か月~半年に1回程度は定期的に通う習慣があります。歯石除去や着色除去を定期的に行っているので、白い歯をしっかりとキープできている側面もあります。
このように、日本人の歯の色が相対的に黄色いという現象は、先天的な理由と後天的な理由が相まって起きています。近年では外国に留学する日本人が増加傾向にありますし、日本に流入する外国人も増えています。
もちろん、歯が白い欧米人などの観光客も増加傾向にあります。
こうした事実を考えると、わたしたち日本人は歯を白く綺麗にすることは意識しなければならない段階にあると言えます。
ようやく日本でも女性を中心に、定期的に歯のクリーニングを受ける方や、ホワイトニングに挑戦する方が増えてきています。ぜひ、あなたもかかりつけの歯科医院に相談してください!
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