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明日から使える歯に良い食事

院長の馬場です。日頃歯に良い食事って意識してますか?

健康な歯を保つために必要な栄養素として、主に「カルシウム」「タンパク質」「ビタミンA・C・D」が挙げられます。

日頃から、虫歯・歯周病を防ぎ、お口の健康を育むには

歯磨きの徹底や食習慣に気を付けるだけではなく、

予防効果のある栄養を摂ることも大切です

今回は、虫歯予防として

積極的に摂りたい栄養素とそれらが含まれる食品について解説します。
 

●カルシウム・マグネシウム・リン

 
(カルシウム)
歯を強くするためには カルシウムをとりましょう!という事をよく聞かれますが、

歯が作られていうく上でとても大切な栄養素ではあります。


しかし、歯を強くするためには、カルシウムだけの栄養だけでは不十分で、

大人、妊婦さん、お子様では摂り方や 歯へ与える影響なども異なります。

身体の成長に必要なカルシウムは骨格が出来上がった成人以降では
摂りすぎによる異所性石灰化と呼ばれる現象が起こり、

歯の表面で石灰化した歯石を放っておくと、歯周炎・歯周病の原因となります。

定期的にクリーニングを行いお口の状態を確認しましょう。

(マグネシウム)

体内ではミネラルの中で7番目に多く、50%~60%は骨や歯に存在して

残りの40%は筋肉や脳、神経に存在する栄養素です。

マグネシウムの主な働きは

●骨や歯の成長を強化する
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●酵素の働きを手助けをする
●神経情報の伝達
●筋収縮の制御

●DNAやRNAなどの遺伝子情報の合成

●血管拡張作用

●血小板凝集抑制作用

など身体の代謝に深く関係してます

先のカルシウムの解説では、体内で代謝されず残ってしまったカルシウムは

細胞内や、歯の表面で石灰化し、その歯石を放ってしまうと

歯周炎・歯周病の原因となることを先に述べました。

そこで、マグネシウムは細胞内での働きが終わったカルシウムを細胞外へ排出しようとする作用もあり、

カルシウムを多く摂り過ぎた場合には、身体に備わる反応から体内のマグネシウムが不足し

さまざまな不調が起きたり、口の中では、歯肉炎や歯周病の悪化にも影響します。

(栄養学的・医学的に、マグネシウムとカルシムの摂取比は1:2か同等程度が理想)

よって、歯を強くするためと思いカルシウムだけを摂り過ぎると

全身・歯の成長にデメリットを生じかねず

骨・歯の健康のためマグネシウムもしっかり摂りたい栄養素です!

◆マグネシウムの含まれる食べ物は

穀類・野菜などの植物性食品、魚介類・海藻類・豆類に多く含まれます。

特に海藻類の持つマグネシウムやミネラル成分は

唾液の性質にも大きく関りがあるため、

お口の中で虫歯菌・歯周病菌などの繁殖を抑える非常に大切な食品です。

カルシウムの摂り方に応じたマグネシウムをしっかり摂るように心がけ

毎日の歯磨きとオーラルケアで、元気な歯茎をキープしましょう!

 
 

(リン)

清涼飲料水やインスタント食品などの、加工食品には保存性や食感をよくするなどの目的で、

リン酸などのリン化合物が添加されていることが多く、過剰摂取のリスクが高まっています。

過剰なリン酸はカルシウムの吸収を阻害し、骨からカルシウムを流出させて骨密度を低下されるともいわれます。

食品添加物として使われている各種リン化合物の摂取が多くなると

老化を促進するという研究報告もあります。

ただし、現代社会で加工食品や添加物を一切摂らないという生活は不可能に近いことでもあり、

時にはコンビニのお弁当や加工食の日が続いたりすることがあるかもしれません。

それでも、自分やご家族の方が何を口にしているかを「知っておく」ことはとても大切で、

特に旨味、だし汁などは、食材の素材そのものの持つ本来の味を

小さな頃から知っておくことは、お口の健康や全身の健康を保つことにもつながります。

お料理の基本となる調味料、醤油・味噌・塩・砂糖や出汁も自然由来のものを取り入れて

骨・歯を丈夫にしましょう!

●ビタミンA

歯のエナメル質を強くするビタミンA !!! 

ビタミンAはレチノールやレチノイン酸と呼ばれれるビタミンで

油に溶けやすいことが特徴の栄養素です。

緑黄色野菜に含まれる βカロチンは体内に入るとビタミンAに変化します。

◆魚介類

焼きのり、岩のり、青のり、海苔の佃煮、ウナギ、アユ

◆肉・卵

豚レバー、鶏レバー、鶏卵

◆乳製品

牛乳、バター、チーズ

◆野菜

人参、カボチャ、大葉、パセリ、青とうがらしなどに含まれます。

手軽に摂れるおすすめお野菜は「人参」

貧血予防や造血作用もある食べ物です。

また、歯ごたえもある野菜は、歯の表面に付着したステインを取り除いてくれる嬉しい野菜です♪
 

●ビタミンC

ビタミンCは、歯の象牙質の形成に必要な栄養素です。

万が一、ビタミンCを含まない食事を約2ヶ月~3ヶ月続けてしまうと

体内のビタミンCの総蓄積量が300mg以下となり、歯周病を発症すると言われております、

また、ビタミンCは傷ついたコラーゲンを再生修復する働きや、抗炎症作用もあり

歯周病で破壊されたコラーゲン繊維を修復する最適な栄養素になります。

ビタミンCが多く含まれる食べ物は?いうと

「レモン」と思われがちですが

実はカボチャ、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、ケールなど色の濃い野菜に豊富に含まれています。

特にカボチャはカロチンも豊富!でんぷんも多く含むので

身体を温めてくれるほか、ほのかな甘みが歯にも優しい食べ物です。

●ビタミンD

カルシウムの代謝や歯や骨の石灰質を調整する働きがある栄養素です。

骨の沈着を促すことのできる脂溶性ビタミンで

紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが生成されます。

さらに食物からのカルシウム吸収を促し

血液中のカルシウム濃度を一定の濃度に保つ働きがあり、

お口の健康維持にも大切です。

食品では、干し椎茸にビタミンDが豊富です。

市販の乾燥椎茸を裏返しにして天日に3.5~10分ほど干すと

含まれるビタミンD量が増えます。

ちょっとしたひと手間で、ビタミンDが効率よく摂れるので

ぜひお試しください。


カルシウムは、歯の表面の硬いエナメル質をつくり、タンパク質はエナメル質の内側にある象牙質をつくっています。また、ビタミンA・C・Dはエナメル質や象牙質を良質なものにする働きがあります。

カルシウムを含む食べ物

ヨーグルト、チーズ、高野豆腐、ひじき、小魚、キャベツなど

タンパク質を含む食べ物

肉、魚介類、大豆、卵、牛乳など

ビタミンAを含む食べ物

かぼちゃ、ほうれんそう、レバー、にんじん、うなぎ、わかめなど

ビタミンCを含む食べ物

焼きのり、小松菜、じゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、みかんなど

ビタミンDを含む食べ物

干しシイタケ、しめじ、さんま、鮭など

上記に加え、歯が溶けるのを防いで口内菌の殺菌をするなど、歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。梅干し、海藻類、果物などを食べることで唾液量が増えます。唾液量を増やすことで、虫歯になりにくい口内環境をつくる事が出来ます。
また、食物繊維が多く含まれる食品は歯の表面をきれいにする効果があり、唾液の分泌も促してくれます。ごぼう、アスパラガス、セロリ、穀類、豆類などが挙げられます。本八幡 歯医者 本八幡TaCファミリー歯科では相談をいつでも受け付けています。