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歯周病と骨髄炎の関係

歯周病と骨髄炎の関係

歯周病の最悪な状態は「自然脱落」です。つまり自然な抜歯が起こり、歯が抜けることと考えてしまいます。自然脱落は確かに見た目は良くないですが、歯が抜けるということは、抜歯後に治癒するため自然に治療したことになります。実は解決が難しい問題になるのは、歯が抜けず、骨の溶けるスピードよりも早く炎症が進んだりした場合です。細菌の勢いが防御反応の限界を超えると歯ぐきの炎症ではなく、周囲の骨が炎症を起こします。これが顎骨骨髄炎と呼ばれるものです。

歯周病が骨髄炎に移行してしまうと、歯の抜歯をしても治らずにアゴの骨の炎症が続き、歯がないのに骨から膿が出てくることもあります。なかなか治らない難治性となったり、完治するまでに数カ月以上の時間がかかる場合もあります。

顎骨骨髄炎の症状

①強い痛みが起きる
歯の痛みや歯周病の症状が何日か続きます。歯やあごに虫歯より強い痛みが起き、歯ぐきなどにも痛みが広がる。
②数本同時に痛みが起きる
虫歯の痛みは原因の歯を特定しやすいに対し、顎骨骨髄炎の場合は原因となる歯の特定が困難なほど痛みが広がることがあります。
③数本同時に歯がぐらつく
それまで歯周病トラブルを経験していなくても、激痛とともに歯が次々に数本同時にぐらつくことがあります。
④歯ぐきが腫れて膿が出る
歯ぐきが充血して赤くなり、内側(舌寄り)と外側(頬寄り)の両方が腫れて膨らみます。それまで歯周病の気配が全くないのに急に重度の歯周病のように腫れたり膿が出ます。
⑤発熱する
38~40度程度の発熱を伴うことがあります