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神経のない歯をきれいにする
神経のない歯が黒く変色する?
歯をぶつけてしまったり、大きな虫歯など様々な理由で歯の神経が死んでしまうことがあります。
もともと神経の中には血液が流れていて、歯に栄養を届けています。神経の周りにある象牙質には水分やコラーゲンがたっぷりと含まれています。
神経が死んでしまうと、血液循環がなくなるため、このコラーゲンなどが古くなり変性します。そして時間が経つうちに変色を起こし、象牙質の色が濃くなってしまうのです。
こうして神経が死んでしまった歯(失活歯)は、歯の内側から色が黒くなってしまいます。
黒ずんだ歯を白くする方法
通常、失活歯(虫歯や外傷のために神経が死んでしまった歯)は本来の歯の強度も低下しているので、大きな咬み合わせの力がかかる奥歯では歯を削ってかぶせもの(クラウン)で被覆したりして歯の破折を防ぐ配慮が必要です。
しかし、前歯の場合は、奥歯に比べて咬み合わせの力がかかりにくいので、歯は削らずに保存し、歯の色だけを改善する方法をとることができる場合があります。
失活歯を白くするには二つの方法があります。
1、失活歯のホワイトニングを行う方法
神経が死んでしまった歯に対しては通常の歯の表面から行うホワイトニングではあまり効果がない場合がありますが、そのような歯に対してはウォーキングブリーチ法(内部からのホワイトニング)を用いるのが一般的です。
2、かぶせもの(クラウン)等で白くする方法
歯を削ってかぶせる方法です。失活歯の強度的な問題などを考慮するとこちらのほうが良い場合もあります。

その方により最適な方法が異なるため、ご相談ください。
ウォーキングブリーチ法の手順
ウォーキングブリーチとは、歯の神経を取った歯の中に歯を白くする薬剤を入れ、変色した歯を白くする方法です。
手順としては歯の根の治療をしたときに開けた、歯の裏側の小さな穴の内部にホワイトニング薬剤を入れて 歯の内部からホワイトニングを行なう治療方法です。
歯科医院でホワイトニング薬剤を入れて、次の来院日まで歯の中に薬剤を入れたままにして 日常生活をおくりながら ホワイトニングを行ないます。
1週間ごとに内部のホワイトニング薬剤を交換して色調の改善を行ないます。神経を取った歯への着色は歯の内部に深く沈着しているため、十分な効果を得るまで何回かホワイトニングを繰り返す必要があります。
歯が白くなったら中の薬剤を除去し、最終的な詰物をします。

ウォーキングブリーチ法のデメリットとしては、ホワイトニング効果はもともとの色の変色具合によって少し差があるため、隣の歯と全く同じ状態にするのは困難なことです。また、変色の原因によって効果に差がでてきます。
他のホワイトニング同様、月日が経つにつれ色が落ちてきますので、定期的にメンテナンスしつつ色が戻ったら再びウォーキングブリーチ法を行うなどのアフターケアが必要な場合もあります。
ウォーキングブリーチは、歯の中に高濃度の漂白剤を入れて 内側から歯を白くするため、歯の中にガスがたまり歯が割れる危険があるという報告や、根の治療が不十分だったり深くまでホワイトニングを行ったりすると、歯の根を通して歯ぐきに拡散して根や歯の周りの骨が溶けてしまうことが学会などで報告されています。
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