コラム COLUMN
ホワイトニング後の食事
院長の馬場です。
どうして24時間以内は食べ物に注意するべきなのか?
歯の表面には、「ペリクル」という薄い膜があります。
これは、唾液の成分によってできるバイオフィルム(被膜)。
歯を守っているものでもあります。
ホワイトニングでは、薬剤を奥まで浸透するように、まずこのペリクルを剥がします。
そして、薬剤を浸透させて歯を白くしていきます。
このとき、剥がしたペリクルが元に戻るのにおよそ丸1日かかると言われています。
その間は、色が濃く着色しやすい食品を摂取すると、その色を吸収しやすくなってるんですね。
ホワイトニングをした後に、歯の表面の再着色が起こるということです。
そのため、歯に着色しやすい食品はホワイトニング後24時間は避けた方が良いと考えられます。
着色しやすく色の濃い食べ物飲み物は要注意
それでは、ホワイトニング後24時間は、避けた方が良いものをお伝えします。
- コーヒー、紅茶、日本茶、赤ワイン、ジュース類
- カレーライス、ハヤシライス、ミートソース、焼きそば、焼肉、味噌や醤油のラーメン
- 醤油、ソース、ケチャップ
- 人工着色料が入った食品、タバコ、うがい薬、口紅
逆に、ホワイトニング24時間以内に口にして良いものもリストアップしておきますね。
- 水、牛乳、白ワイン、お吸い物、白味噌汁
- 鶏肉、白身魚、えび、しらす
- パン、米、おかゆ、とんこつ、塩、バターのラーメン、ホワイトソース
- 大根、里芋、フライドポテト、ポテトチップス(塩味)
色のついていない食べ物がおすすめですね。
エナメル質を脱灰する酸性食品も要注意
また、柑橘系の果物や飲み物など「酸性の食品」は、エナメル質を脱灰する可能性があるため、少し注意が必要です。
脱灰というのは、歯の表面が酸で溶けることです。
以下の食品は少し注意しておきましょう。
- ビタミンC
- クエン酸
- ヨーグルト
- 梅酒
- ドレッシング
- レモン
- キュウリ
ホワイトニング後24時間の食事の注意まとめ
ホワイトニング後24時間は、歯の表面のペリクルが剥がれているため、普段よりも歯が着色されやすくなります。
そのため、着色しやすい色の濃いの食べ物、飲み物は避けましょう。
およそ24時間で歯の表面にペリクル(膜)が戻りますので、それまでの注意ですね。
きれいな白い歯で笑顔も素敵に、生活を楽しんでもらえれば嬉しいです。
著者紹介
馬場 達也(ばば たつや)
「もし自分が患者様の立場だったら......」
私は診療中に、何度もこの言葉を自分自身に問いかけています。自分が目の前の患者様なら、どんな治療を受けたいだろうか。こんな説明で納得できるだろうか。
このような自問自答を繰り返しながら、丁寧な治療やわかりやすい説明を心がけてきました。
とくに患者様の痛みにはしっかり寄り添いたいと考え、可能な限り治療の痛みを軽減するためにあらゆる工夫をしています。
また、治療前後の画像をお見せして共に回復を喜び合ったり、疑問があればすぐにお答えしたりと、患者様との人間同士の関係を大切にしてきました。
もちろん患者様に信頼していただくため、治療技術を高めるための努力も惜しみません。
『一時的』ではなく『一生涯』の担当医として、皆様に寄り添えたらという思いで日々診療にあたっています。【本八幡TaCファミリー歯科】をどうぞよろしくお願いいたします。
- 経歴
- ・昭和大学歯学部 卒業
・日本歯科大学附属病院 研修
・町田駅前グレイス歯科矯正歯科 勤務
・けやき歯科 勤務
・本八幡TaCファミリー歯科 開院 - 所属
- ・歯科医師
・ファイナンシャルプランナー 2級
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・日本口腔インプラント学会 所属
・インビザライン(マウスピース)矯正認定医 - サーティフィケイト
- ・総合インプラント研修センター100時間コース受講