
コラム COLUMN
根管治療は何回必要?
衛生士の濱口です。
幹治療にはどれくらい通院を続ける必要があるのか、という疑問にもお答えしていきます。
あくまで症状の進行程度によって回数は変わりますが、一つの目安としてご覧ください。
初回治療は5〜7回程度
初回治療では、前歯の場合で消毒に2〜3回程度かかります。奥歯の治療では、根幹の数が多い分、回数が増える傾向があります。
消毒が終わってから被せ物を作る期間もあるため、全体としては5〜7回程度の通院になるのが一般的です。
再治療の場合は回数が増える
一度根幹治療を行っており、再治療をする場合は、回数が増える傾向があります。再治療の場合は自覚症状が出るのが遅くなるため、初回治療より細菌が広がっていることが多いためです。
治療が遅れるほど回数が増えるため、違和感があれば早めに歯科医院にご相談ください。
症状が重い場合も回数が増える
初回治療でも、症状が重い場合は回数が増えます。神経を除去して膿を取り除いても、さらに膿が出てくることがあるためです。
膿が出ている間は、取り除く処置が継続的に必要になります。根管は枝のように張り巡っており、それらがきれいにならなければ治療を終えられません。
根管治療の回数を減らしたいならば、早期治療をすることが大切です、
細菌感染していなければ1〜2回で治療が終わることもある
根管治療が必要でも、細菌感染していないこともあります。この場合は、消毒の処置がなくなるため、1〜2回で治療が終わることもあります。
感染しているかどうかの判断は歯科医師が行いますので、通院回数は指示に従いましょう。
根管治療の間隔を開けすぎたり治療を途中でやめたりするのはNG
根管治療には回数がかかることも多く、治療に通うのが面倒になってしまったという方もいるでしょう。「忙しい中で定期的に通院の時間を作るのは難しい」という気持ちはわかります。
しかし、根管治療途中の歯は仮の蓋を付けているだけの状態です。そのまま放置してしまうと、細菌がまた入り込み、悪化してしまいます。根管を十分に洗浄し、表面に蓋をするまで治療を続けましょう。
なお、根管治療が必要な歯が自然治癒することはありません。神経を抜くことで一時的に痛みを感じなくなっても、炎症が悪化して膿が貯まれば周りの神経も弱ってしまうため、途中でやめずに通い続けてください。