コラム COLUMN
知覚過敏の対処法
院長の馬場です、知覚過敏について説明していきます。
知覚過敏
「歯が一瞬痛む」という症状から判断して、最も可能性が高いのは知覚過敏です。知覚過敏の症状は歯が一瞬しみる、痛むなどがあり、冷たいものを飲食した時や風に当たった時などにこうした症状が起こるのが特徴です。
ではなぜこうした場合に歯がしみたり痛んだりするのか?…それには歯の構造が関係しています。歯の構造は大きく3つに分かれており、歯の中心となる象牙質、それを覆う表面のエナメル質、そして象牙質の下にある神経です。そもそも歯の中心となる象牙質は刺激に対して非常に敏感です。
しかし普段それを感じないのは、歯の表面のエナメル質が象牙質を刺激から保護しているからです。ですからエナメル質の保護が失われた場合、象牙質は刺激をまともに感じるようになります。何らかの理由でエナメル質の保護が失われ、象牙質が刺激を感じることで一瞬痛む…それが知覚過敏です。
知覚過敏の原因
知覚過敏が起こっているということは、エナメル質が傷ついている、もしくは破損していることは確かです。しかし、その原因としてはいくつかのことが考えられます。
虫歯
虫歯によって歯に穴があくことで、患部は象牙質が露出した状態になります。このため、冷たさなどの刺激を感じると知覚過敏が起こります。
歯周病
歯周病が進行すると歯肉が退縮して歯の根が露出します。露出した歯の根はエナメル質が存在せず象牙質が剥き出しのため、刺激を感じると知覚過敏が起こります。
衝撃によるエナメル質の破損
例えば歯を強くぶつけた場合、歯の表面のエナメル質が傷ついたり破損したりすることがあります。そうなると象牙質が露出してしまい、刺激を感じることで知覚過敏が起こります。
噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いと、噛んだ時に特定の歯に負担がかかります。その負担の継続が歯にとってダメージとなり、エナメル質を傷つけて知覚過敏が起こることもあります。
日常の癖
例えば、歯ぎしりや食いしばりの癖などが該当します。これらの癖はエナメル質を傷つけるため、象牙質が露出して知覚過敏が起こることがあります。
知覚過敏の治療方法
知覚過敏に対しては、ケア用の歯磨き粉の使用など、自宅でできる知覚過敏対策もあります。また、日常の癖よって知覚過敏が起こった場合、癖の改善も知覚過敏対策になるでしょう。ちなみに知覚過敏は歯科医院でも治療ができ、次のような治療方法が採用されています。
薬剤による治療
薬剤を塗布して治療する方法です。薬剤には複数の種類があり、取り扱う種類は歯科医院によって異なります。ただし、「象牙質を透明な膜で覆うことで知覚過敏を防ぐ」…この仕組みはどの薬剤も同じです。
著者紹介
馬場 達也(ばば たつや)
「もし自分が患者様の立場だったら......」
私は診療中に、何度もこの言葉を自分自身に問いかけています。自分が目の前の患者様なら、どんな治療を受けたいだろうか。こんな説明で納得できるだろうか。
このような自問自答を繰り返しながら、丁寧な治療やわかりやすい説明を心がけてきました。
とくに患者様の痛みにはしっかり寄り添いたいと考え、可能な限り治療の痛みを軽減するためにあらゆる工夫をしています。
また、治療前後の画像をお見せして共に回復を喜び合ったり、疑問があればすぐにお答えしたりと、患者様との人間同士の関係を大切にしてきました。
もちろん患者様に信頼していただくため、治療技術を高めるための努力も惜しみません。
『一時的』ではなく『一生涯』の担当医として、皆様に寄り添えたらという思いで日々診療にあたっています。【本八幡TaCファミリー歯科】をどうぞよろしくお願いいたします。
- 経歴
- ・昭和大学歯学部 卒業
・日本歯科大学附属病院 研修
・町田駅前グレイス歯科矯正歯科 勤務
・けやき歯科 勤務
・本八幡TaCファミリー歯科 開院 - 所属
- ・歯科医師
・ファイナンシャルプランナー 2級
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・日本口腔インプラント学会 所属
・インビザライン(マウスピース)矯正認定医 - サーティフィケイト
- ・総合インプラント研修センター100時間コース受講