ホワイトニングとクリーニングの違いのページ。本八幡駅の歯科・歯医者なら、本八幡TaCファミリー歯科

電話をかける
WEB予約
お知らせ

コラム COLUMN

ホワイトニングとクリーニングの違い

こんにちわ、衛生士の庄司です。

歯のクリーニングとは

歯の「クリーニング」とは、歯垢・歯石・着色を除去することです。プラークとも呼ばれる「歯垢」は、通常は丁寧な歯磨きで落とすことができます。しかし、磨き残しなどにより歯垢が2〜3日ほど歯に付着し続けると、唾液中のミネラル成分と結合して石灰化しはじめ「歯石」に変化してしまいます。

歯石は、歯に沈着してしまった「色素」と同様、ブラッシングだけで落とすのは至難の業です。そのため、歯石は歯科医に除去してもらわなければなりません。

クリーニングの具体的な施術内容は歯科医院や患者の症状によって多少異なります。一般的には、まずプラークの染め出しで磨き残しをチェックした後、専用器具を使った清掃と研磨が行われ、仕上げにフッ素やトリートメント剤を表面に塗って歯の強化をして完了する流れになります。

クリーニングとホワイトニングの違いって?

歯を白くして見た目の美しさを向上させることに特化している「ホワイトニング」に対して、「クリーニング」は、歯石と色素を取り除いて口内環境を整え、健康・美容をサポートするのが特徴です。
また一部のクリーニングには保険が適用されますが、ホワイトニングはすべての施術が保険適用外になります。

クリーニングが必要な理由

歯のクリーニングは、健康と美容のふたつの側面において重要になるとお伝えしました。ここではさらに詳しく説明していきましょう。

「歯石」は、ひとたびできてしまうと普段の歯磨きだけではなかなか落とせないだけでなく、細菌の温床になってしまう厄介者です。さらに歯石を放置しておくことで歯周病の原因にもなります。歯周病は、糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化などとも密接にかかわっているとされています。つまり、歯周病菌の増殖を促す歯石を除去することは、健康維持の手助けにもなるのです。

また、口内の細菌は歯石を足場として増殖しやすくなりますので、その菌が発生させるガスが「口臭」を悪化させているということもおこります。どんなに歯磨きしていても気になっていた口臭が、歯石の除去によって改善することもあるかもしれません。

 

そして、クリーニングによって歯の表面の汚れや色素を取り除くことができれば、歯が本来持つ白さが復活します。日頃の歯磨きでは落ちなかった汚れがなくなることで、歯が見えた時の印象が大きく変わるかもしれません。
このように、口内環境の改善から健康をサポートし、さらに見た目の印象の向上につながるという点が「クリーニング」のメリットといえるでしょう。

こんな方にはクリーニングがおすすめ

歯磨きが苦手・歯並びが悪い
歯磨きは毎食後〈1回につき3分間以上〉〈上下の永久歯28本(親知らずを含めると32本)〉をそれぞれを丁寧に磨き、さらに歯ブラシがリーチしにくい〈歯間〉のパーツは、デンタルフロスを用いてきれいにするのが理想とされています。
ここまできっちりできないという人や、そもそも歯磨きが苦手だという人にとって、歯のクリーニングは日々の不完全を補う手段として有効です。特に歯並びに自信がない方の場合は「磨き残し」が 多くなりがちなので、定期的にクリーニングをすることをおすすめします。
歯石がなくなり、様々な菌の増殖が抑えられれば、歯周病予防だけでなく虫歯予防や口臭対策にも効果的です。

愛煙家・色素が付きやすい飲食習慣の方
さらに喫煙者や、紅茶・コーヒー・ワインなどの色の付きやす飲食物の愛好家にも歯のクリーニングはおすすめです。タバコのヤニ・ワインのポリフェノール・コーヒーや紅茶のタンニンの色素は時間をかけて沈着し、歯を黄ばませていきます。定期的に歯のクリーニングを行うことで、頑固に沈着した汚れを落として本来の歯の白さを取り戻しましょう。

歯磨きがしにくい・歯に汚れが付きやすいという人にとって、手っ取り早く本格的なお掃除ができる「歯のクリーニング」はおすすめです。

歯のクリーニングの種類

歯のクリーニングは、保険が適用されるものと適用外のものと、大きく2タイプに分けることができます。
保険適用になるのは、治療としての歯石除去です。つまり、歯周ポケットの測定や歯と歯茎のX線検査などによって「治療目的で歯石の除去が必要」だと判断された場合がこれに当たります。それ以外のクリーニングは、自己負担になります。
クリーニングの種類は、スケーラーという特別な器具を使用して歯石と歯の表面の沈着物を除去する「スケーリング」、そのなかでも超音波振動で歯石を粉砕して除去する「超音波スケーリング」、歯周ポケット内の歯に着いた歯石を除去する「ルートプレーニング」、歯間部の歯垢を除去する「フロッシング」、超微粒子撥水パウダーと水や圧搾空気を吹き付けることによって汚れや色素を落とすエアフロー・ジェットクリーニングなどさまざまです。 歯のクリーニング内容を示すとき、PMTCという言葉が用いられますが、これは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの頭文字を取ったもので、その名の通り、歯科医師や歯科衛生士といったプロが専用の機器を用いて行う歯のクリーニングとの意味です。
患者それぞれの歯・歯茎の状態、歯石・色素の付着具合を診断したうえで、最適な器具と方法で歯の掃除が行われます。

クリーニングのメリット

歯のクリーニングをすることで、歯垢や汚れはもちろん、毎日の歯磨きでは落としきれない歯石が落とせます。
歯周病・虫歯・口臭などを引き起こす厄介な歯石を除去することで、口の中が健康的な状態に保ちやすくなることも大きなメリットと言えるでしょう。もちろん色素も落とせますので、見た目の印象も明るさや美しさも目指すことができます。

近年、美しさの指標として「白い歯」の影響は、世界的にも共通認識とされています。エステでスキンケアをすることや美容院でヘアケアをするのと同様に、私たちの日常により身近なものとなってきているようです。