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歯を磨かなければいけない3つの理由とは?

こんにちは、衛生士の庄司です。

暑い日が続きますね。

「なぜ歯磨きをしなければならないのか」という疑問の答えを、3つのポイントにわけてご紹介していきましょう。

 

諸悪の根源『細菌』は歯磨きしないとますます増殖する

虫歯や歯周病、口臭など、私たちを何かと悩ませる口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。

私たちの口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きをする人でも1000~2000億個ほど、まったく歯磨きをしない人になると6000億個とも1兆個になるともいわれています。ちなみに少し汚い話になりますが、健康な成人の便1gあたりの細菌数が300億~1000億個といわれており、口の中にはいかに多くの細菌が住み着いているかがよくわかります。

これらの細菌すべてが悪い菌というわけでなく、口腔環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しています。とはいえ細菌の良し悪しに関係なく、歯を磨かなければ口の中でますます細菌が増殖していく一方であることは間違いありません。

 

細菌の塊『プラーク』は歯をゴシゴシ磨かなければ落とせない

細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でブクブクうがいをすれば洗い流せるのでは?と思う人もいるでしょう。しかし口の中の細菌はそう一筋縄ではいきません。

口の中の細菌たちは互いに共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息します。この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるもので、プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。

バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流す程度の力では落とすことができません。身近な例で例えるなら、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種です。水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能であることは多くの人がご存知のはずです。歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同様に、ブラシでゴシゴシ磨くことでしかきれいに落とすことができないのです。

 

歯の『ネバネバ汚れ』や『黄ばみ汚れ』は人に不潔な印象を与えてしまう

歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、また色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。

実は人の顔の中でも特に清潔感の象徴となるのが口元です。そのため歯にツヤがなく表面が粘ついていたり、黄ばみが強くなったりすると、相手に不潔な印象を与えてしまいます。

またプラーク内の細菌の中には独特なニオイを発生させる菌も多く存在しています。特に気を付けなければならないのは歯周病菌が発生させる硫黄臭です。硫黄臭とは俗にいう「卵が腐ったとき」のニオイであり、人を最も不快にさせるニオイともいわれています。口臭は体調や心理的ストレスなどが要因となる場合もありますが、まず自分でできる口臭対策としては、歯磨きに勝るものはありません。

 

歯みがきのポイント

歯磨きの大切さがわかったところで、次に歯磨きをより効果的におこなうポイントについてご紹介していきましょう。

 

歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選ぶ

歯の並びは凹凸が多いうえ、小さな隙間ほど細菌が好んで生息しています。そのためブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなりがちです。

歯ブラシを選ぶ場合はブラシ部分ができるだけコンパクトなものを選ぶよう心がけましょう。具体的には横幅は1㎝程度、長さは2㎝程度におさまる歯ブラシがお勧めです。

 

デンタルフロスや歯間ブラシも使用すること

歯の汚れをしっかり落とすには歯ブラシだけでは不十分です。特に歯と歯の間などのわずかな隙間の汚れは歯ブラシでは落とすことができません。

したがって歯磨きの際は歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃器具を使うことをお勧めします。毎回の歯磨きで使用するのが難しければ、せめて1日1回の使用を目標にしてみましょう。

 

1日の中でも『就寝前』の歯磨きに重点を置く

歯磨きは1日3回毎食後におこなうことが理想的です。ただ忙しい毎日の中、3回も歯を磨くのは難しいと感じる人も多いでしょう。

歯磨きは磨く回数も大切ですが、磨くタイミングも非常に重要です。特に就寝中は口の中を洗い流す唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなります。したがって1日の中でも特に就寝前の歯磨きは重点的におこなうよう心がけましょう。

これは必ずやったほうがいいとおもいます。