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インビザラインの管理方法は?
衛生士の庄司です。
インビザラインの1日あたりの歯の動く距離
インビザラインのマウスピースは、1枚で1週間あたり最大0.25㎜ほど歯を移動させられます。そして、0.25㎜を単純に7日で割ると、1日あたり0.036㎜ほど移動する計算になります。
インビザラインの装着時間不足の影響
インビザラインのマウスピースの装着時間が守れないと、どのような影響が生じると考えられるのでしょうか。
治療計画への影響
インビザラインの1日あたりの歯の移動量は、最大で0.036㎜ですので、1日付け忘れた程度では、治療計画に大きく影響する可能性は低いです。しかし、付け忘れが何時間も続くと、歯の移動量の不足が蓄積していくため、当初の治療計画通りに治療が進まなくなるリスクが生じます。
アライナーの適合状態への影響
インビザラインの治療計画は、非常に精密に立案されており、マウスピースは歯にしっかりとフィットするように作られています。
マウスピースの装着時間の不足は歯の移動量の不足につながるため、マウスピースの交換時期に想定された歯列になっていない可能性が生じます。このため、交換用のマウスピースの適合状態が悪くなり、症状によっては装着できなくなるリスクも考えられます。
歯への影響
矯正治療では、歯に『弱い力』を『継続的』に加え続けることが治療を成功させるポイントとなります。歯に『強い力』を加えると、かえって歯が移動しないばかりか、歯根が吸収されるリスクが生じるからです。
マウスピースの装着時間が足りないままに、次のアライナー(マウスピース)に取り替えてしまうと、歯の移動距離が必然的に長くなります。このとき、歯には治療計画通りにマウスピースを交換した時以上の強い力が加わります。このため、歯根吸収をきたすリスクが生じます。
装着時間不足時の対処法
マウスピースの装着時間が不足した場合の対処法についてご説明します。
マウスピースの交換時期の先送り
マウスピースの装着時間が何時間も不足している場合は、治療計画通りに歯が移動していない可能性があります。
そこで、次のマウスピースに交換する時期を先送りし、しばらく現行のマウスピースの期間を延長するのもひとつの対処法です。
担当医への連絡
マウスピースの装着時間が足りないことが明らかな場合は、治療計画への影響の有無を診断してもらうため、主治医の歯科医師に相談しましょう。
マウスピースの時間を守ることがどうしても無理という場合は、マウスピース矯正以外の治療法の検討も選択肢のひとつです。
装着時間不足を防ぐ方法
マウスピースの装着時間が守れない方におすすめしたい、装着時間不足の予防法についてご紹介します。
規則正しい食生活を送る
インビザラインのマウスピースは、食事と食後の歯磨きの時間を除き、原則的に一日中装着し続けることが求められています。
そのため、食事や歯磨きの時間をあらかじめ決めておき、そのリズムで生活を送るようにすれば、マウスピースのつけ忘れを起こしにくいです。