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歯を削って着色はおとしちゃだめ

衛生士の庄司です。

まずは、着色汚れについて解説します。
窓ガラスに水彩絵の具で絵を描いても、ティッシュで簡単に落とすことができます。ところが、画用紙に水彩絵の具で絵を描くと、もうティッシュでは落とすことはできません。
ティッシュで拭き取れるかどうかは、水彩絵の具の粒子の大きさと、描かれるものの表面の凸凹(でこぼこ)の大きさによって決まります。
窓ガラスの表面にも凸凹はありますが、その凸凹は絵の具の粒子よりはるかに小さいので、絵の具の粒子はガラスの中に浸透しません。
一方、画用紙の表面の凸凹は大きいので、絵の具の粒子を吸収できます。画用紙の中まで浸透した絵の具の粒子は、表面をティッシュでなぞっただけでは取れません。
ただ、材質に浸透してしまった着色汚れを落とす方法が1つあります。それは着色した部分を削ることです。
汚れた部分を取り除けは、汚れが浸透していない層が表面に現れるので、元の美しさがよみがえるというわけです。

歯は削って白くしないほうがよい

自宅でのホワイトニングの落とし穴とは、まさにこの「削って着色を落とすこと」なのです。
メーカーの宣伝文句だけを信じてホワイトニング製品を使うと、確かに歯は白くなったけど同時に歯を削っていたという事態にもなりかねません。
歯の表面は、歯を守る鎧(よろい)である「エナメル質」で覆われています。エナメル質が削れてしまうと、象牙質という歯の中身が露出してしまいます。これでは歯が丸裸にされたようなもので、虫歯菌などに簡単に侵食されてしまいます。また、知覚過敏になって痛みも走ります。
ホワイトニングでは、削って白くする方法はNGです。

重曹は完全なNGではないが避けたほうが無難

ホワイトニングで有名なのが、重曹(じゅうそう)を使う方法です。重曹はとても安価で、1㎏も入った袋で500円しません。
重曹は衣類の洗濯に使われるほど「きれいにすること」が得意な物質なのですが、それでいて飲んでも人体に害はありません。重曹は食品添加物として使われるほど安全なのです。
そのため、重曹を使ったホワイトニングを紹介するサイトも多数存在します。
しかし、重曹には研磨効果、すなわち歯を削る効果があるのです。「重曹で歯が白くなった」=「エナメル質が削れている」となる可能性がゼロではありません。
また、重曹は刺激が強いので、口の中の粘膜を傷つけることもあります。さらに重曹は口の中をアルカリ性にする効果があります。口の中がアルカリ性になると歯石が付着しやすくなるのです。
ですから、重曹ホワイトニングは、あまりおすすめできません。