虫歯治療は。進行の度合いによって治療の期間も大きく変わります。

なので一概に何週間で治療が終わるとも言えません。

中でも根っこにまで虫歯が進行したケースに関しては、

根治するまでにかかる期間が大きく異なります。

今回は色々な虫歯の治療にかかる期間について解説いたします。

◉軽度の虫歯

　エナメル質だけに溜まっているような軽度の虫歯であれば、

　数回の通院で治療が完了いたします。

　虫歯菌に侵食されているエナメル質を削り、そこに

　レジンなどの修復材料を詰めることで治療は完了します。

　必要に応じてX線撮影をしたり、経過観察のための通院のために

　来院してもらう必要はありますが、

　それも長い期間はかかりません。

◉中等度の虫歯

　象牙質まで到達している中等度の虫歯では、単に

　歯を削ってレジンなどを詰めるのではなく、その他にもいろいろな

　処置が必要になります。

　その結果、１〜２回の通院では治療が完了せず、

　もう少し時間がかかるケースも珍しくはありません。

◉重度の虫歯

　歯の神経の到達していたり、歯の根っこにまで潜んでいたりする

　重度の虫歯は、比較的長い期間の治療が必要となります。

　虫歯菌に侵されているエナメル質や象牙質を削ることはもちろんのこと、

　歯の根っこないの特別な治療が必要となります。

　専門的には根管治療と呼ばれるもので、この治療のかかる期間は

　比較的長いと言えるでしょう。

◉根管治療とは

　歯の中に感染が広がったケースにおける処置法で、

　可能な限り根っこの部分を残すよう、徐々に根っこの中を消毒していきます。

　例えばここで、刺激の強い消毒液を使用することはできません。

　そこで、根管を汚染している菌だけを殺せる程度の薬剤を用いて、

　少しずつ除菌を行っていきます。

◉根管治療にかかる期間は？

　治療にかかる期間は、本当にケースバイケースです。

　2〜３回で消毒が完了するケースや数ヶ月かかるケースもあります。

　これは根管の形態や病態など様々な要因が絡んでくる事なので

　一概には言えないのです。

　ただ、大切なのは、いくら時間がかかってもしっかりとした

　根管消毒をすると、結果的に再発を防ぎます。

　歯の根っこの消毒が終わりましたら、そこガッタパーチャポイントなどの

　歯科用材料を充填します。

　クラウンなどの被せ物を装着することで、本来の歯の姿へ

　回復させます。この被せ物を作る期間も材料も症例に応じて

　大きく変わります。

　◉まとめ

　虫歯の治療は症状や進行状態によって治療方法や治療期間が

　異なる事がわかりました。

　虫歯は早期発見、早期治療が最善と言えます。

　痛みが出てからでは、手遅れな事もありますので

　定期的に歯科医院で検診を行うことが大切です。

　神経の治療にならないように普段から検診・歯磨きをしっかりしましょう‼︎