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顎関節症について
こんにちは。
本八幡Tacファミリー歯科です。
本日は顎関節症についてお話ししたいと思います。
最近初めてご来院される患者様の中に、顎の関節にお悩みを持つ方が増えてきています。
お口の開け閉めの際に痛みが生じたり、音がする、顎の関節に違和感がある、口が開かない等の症状があり、
その多くの場合「顎関節症」と診断されます。
男性に比べると女性の方が3倍ほど多く、年代別では20代から30代に多く見られます。
そして女性に多い理由として、一般に女性の靭帯が男性より柔らかいこと、顎関節の適合がしっかりしていないこと、
さらに女性ホルモンの関与などが挙げられていますが、確実なことはまだわかっていません。
では、顎関節はどこにあるかご存知でしょうか?
両側の耳の穴の少し前に人差し指を置いてお口を開け閉めしてみてください。
骨がぐりぐり動くのがわかると思います。
そこが顎関節です。
手足の関節と随分違うと思いませんか?
どこが違うのかというと、、、
まず、動き方です。正常な顎関節の場合、大きく口を開けると下顎の骨が関節から外れるように前に移動するはずです。
これは他の関節では普通ないことです。
もう一つは、一つの骨が同じ骨に対して二箇所で間接していることです。
つまり、片方の関節の働きはダイレクトに反対側の関節の動きはダイレクトに反対側の関節の動きと共働する、言い換えれば片方の
顎関節の異常は反対側の顎関節に影響を与えるということです。
難しいですね。例えば上腕骨という骨は肘と肩で関節していますが、肘を固定して肩を動かす、あるいは肩を固定して肘だけ
動かすことができます。
でも顎関節はそれができません。
右の顎関節を動かそうと思ったら必ず反対側の左の顎関節も動かざる得ないのです。
また、ご飯を食べる、話すといった日常生活動作をする限り、顎関節は安静にすることができないのです。
安静にするのが難しいということも、顎関節の特徴の日等かもしれません。
顎が痛む、顎がなる、口が大きく開かないなどは顎関節症の三大症状です。
自然に治ってしまう軽症のものから、食事も取れなくて、痛みも強く深刻な症状に苦しめられる重症の患者さんもいます。
では原因はなんなのでしょう。
一体どうして増えているのでしょう。
生活習慣や食生活、網合わせや姿勢など、顎だけではなく体全体を見直すことが必要なことがあります。
ご自分で顎関節チェックをしてみましょう。
※顎を痛めないように注意してください、無理に大きく開けないでください。
原因としては以下のことがあります。
・急激なストレス
・歯ぎしり
・唇や頬の内側を噛む癖がある
・頬杖、うつ伏せ寝、不良姿勢(猫背)
・顔面打撲や事故による外傷
・入れ歯や歯に被せ物が体に合っていない(悪い噛み合わせ)
・大口を開けたり、硬いものを噛んだ
・うつ、不安因子がある、睡眠障害
では、治療法にはどんなものがあるでしょうか?
実際の治療は、原因となっているものを取り除く治療と痛みなどの症状を緩和する治療を症状に応じて合わせていきます。
1、不良習癖の除去や噛み合わせの調整
歯軋りや悪習癖など顎関節症の原因となる悪習慣を取り除き、顎に負担をかけないようにします。
噛み合わせを治すことで顎の負担を軽減します。
2、運動療法
開講練習や顎を動かす訓練をして口がよく開くようにします。
3、スプリント療法
スプリントという歯列に合わせた合成樹脂の副子を装着して、顎の位置を改善したり、
噛み合わせの高さを変えることによって顎関節や筋肉への負担を軽減させます。
4、薬物療法
痛みが強い場合には抗炎症剤や鎮痛坐剤で痛みを鎮めたり、筋肉が痛みで固まっている場合には筋弛緩剤を
用いたりします。
5、外科療法
その他の治療で症状が改善されない場合には外科療法が行われる場合もあります。
普段の生活の注意点とは?
顎関節症は日常の生活習慣の影響が多分あります。
以下のことに気をつけてください。
※食いしばりをしないようにする。
無意識のうちに歯を接触させ食いしばっている時がある。
ストレスを受けている時、車を運転している時、緊張している時なども注意する。
※歯ぎしり
夜間の歯軋りも顎関節症の大きな原因の一つとなることがよくあります。
歯軋りは、自分ではしていないと思っていても、大なり小なり、皆さん歯軋りはしています。
歯軋りを完全になくすことは不可能で、この場合もないとガードといったマウスガードのような装置を装着することで、
歯や顎の負担を軽減することができます。
朝、起きたら急に顎が開かなくなってしまった。
こんなことになっては大変ですよね?
少しでも思い当たることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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