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歯が一本なくなると?

こんにちは、院長の馬場です。

今回は一本の歯がなくなるとどれたけのリスクが生まれるのかみたいな話をしていこうと思います。実際、歯が一本なくなっただけで、別になんでもないんじゃない???みたいに思われる患者様は多いので、そこらへんをうまく噛み砕いていけたらなと思っています。

まず、下の6番目の歯が歯周病でぬけてしまったとしましょう。これにより、そもそも歯を噛み合わせる力自体がよわくなってしまいます。

次に隣の歯、つまり、5番や7番が、傾斜してきて、ゆれてきます。また、反対側の歯は噛むところがないので、だんだん噛むところをさがして、伸びてきてしまいます。(学術的にいうと、挺出という言い方をするのですが)するとどうでしょう

1本しかうしなってなかったのにまたたくまにさらに追加で3本失ってることにきがつくでしょうか???

前後の歯が倒れてきます

抜けた前後の歯が倒れていく歯がないまま放置していると、前後の歯がそのスペースに移動してきます。倒れた歯の根元部分や隙間が空いた歯と歯の間には汚れがたまりやすく虫歯や歯周病になってしまいます。また、そのまま放置するとさらに奥の歯が倒れてきて、かみ合わせが徐々に崩れていきます。

いざ治療を行う際にも問題が生じます。ブリッジ治療を行う場合、平行性の確保のため余計に歯を細く削る必要が出てきます。傾斜がきつい場合は根管治療を行い、歯の軸を変える必要も出てきます。
またインプラントや入れ歯を入れる際も隙間が狭いと、前後の歯を削り被せる必要が出てきます。

噛み合う歯が伸びてきます

抜けた上下の歯が伸びる歯がないまま放置していると、噛み合う歯がそのスペースに伸びてきます。歯が伸びてきて下の歯に当たると顎全体がずれていきます。
また歯が伸びてきた後に治療を行なうと、スペース確保のために、伸びてきた歯を削り短くする必要が出てきます。状態によっては根管治療を行い、歯を大きく削ることもあります。

歯がない場合の治療方法

歯がない場合には主にインプラント・ブリッジ・入れ歯という治療方法の選択ができます。
それぞれの治療方法にメリット・デメリットがあります。また状況によって最適な治療方法は変わってきます。
歯科相談などを利用し早めに適切な治療を受けて下さい。

インプラント・ブリッジ・入れ歯比較表
インプラントブリッジ入れ歯
咬合力・咀嚼能率天然歯の100~90%80~60%60~40%
歯を削るなしあり場合によって
違和感なしなしあり
咬合力の負担インプラントにのみ負担前後の歯に負担金具をかけた歯に負担
外科処置ありなしなし
審美性被せ物による被せ物による悪い
治療的制約骨の状態や歯の欠損数に制約を受ける歯の欠損数や欠損状態に制限を受ける制限なし
治療期間最短で2~3ヶ月最短で2~3週間最短で2~3週間
費用保険適用外保険適用内外 選択可能保険適用内外 選択可能

 

とにかく早めの治療を

歯を抜けたまま放置すると食事や発音などの機能面の問題、見た目の問題、虫歯、歯周病、全身的な病気のリスクの増加に繋がります。
歯がなくても不自由が少ないと放置しがちですが、いざ治療しようとした時には不必要な歯の切削や根管治療、治療方法の選択肢の減少、治療回数・時間や費用の増加など様々な患者様の負担増に繋がります。
実際に治療していても、もう少し早く来てくれればということも少なくありません。手遅れになる前に早めに医師の診察と適切な治療を受けて下さい。

歯を抜けたままにする悪影響は、口だけの問題に留まりません。

長期的にみると、身体全体にも以下のような悪影響を及ぼすのです。

 

 食べられる食材が減っていく
しゃべりしにくくなる
口臭が発生する
認知症のリスクが上がる

具体的にどんなことが起きるのか、一つひとつ紹介していきますね。

 

3-1:食べられる食材が減っていく

今、あなたは毎日好きなものを好きなだけ食べられているかもしれません。

しかし、実は食べられる食材というのは歯の本数で決まっています

つまり、歯が抜けたのを放置して歯全体の崩壊スピードを早めてしまうと、食べられるものがどんどん減っていってしまうのです。

噛めないことによる

 

● 食の楽しみの激減
● 胃腸への負担
● 栄養の偏り

は、想像以上です。

健康的に年を重ねていくためにも、抜けた歯は速やかに治療しましょう!

 

3-2:おしゃべりしにくくなる

おじいちゃんやおばあちゃんに対して、「モゴモゴしてて、何を言っているのかわからない」というイメージはありませんか?

実はそれも、歯がないスペースから息がもれる影響で、発音がしにくくなっていることが関係しています。

つまり、歯がない状態でいると、それだけで相手に話が伝わりにくくなってしまうのです。

 

3-3:口臭が発生する

歯が抜けたスペースは、ぽっかりと穴があいています。

そして、そこが塞がれていなければ、当然食べカスが溜まっていきます。

歯磨きやうがいだけでは、溜まった食べカスを完全には除去できません。

 

結果的に、溜まった食べカスから異臭が発生して、口臭もきつくなってしまうのです。

 

さらにはそこが感染源になり、他の歯の歯周病や虫歯を悪化させるリスクも高まります。

 

3-4:認知症のリスクが上がる

歯を失い噛む力が弱まると、認知症の発症リスクは最大1.9倍も増えるそうです。

ただし、これはあくまでも、歯を失ったままなんの治療もせず放置した場合の数値になります。

歯を失った人でも、ちゃんと治療をして入れ歯などで噛む力を補っていれば、認知症のリスクが上がることはほとんどありません。

他にもある健康被害
・歯が19本以下の入れ歯未使用者は、転倒リスク2.5倍UP
・歯が19本以下の人は、要介護リスク1.2倍UP

4:見た目への悪影響

 

見た目への悪影響

 

「奥歯なら抜けたままでも、気づかれないよね!」

とお考えの方。

たしかに奥歯数本であれば、大きく口を開けない限り、歯がないことはまわりに気づかれないかもしれません。

しかし、歯が抜けてから放置している期間が長くなると、以下のように見た目にも悪影響が現れます。

☑ 歯ぐきの位置が下がる
☑ 老け顔になる


どういうことか、詳しく説明していきますね。

 

4-1:歯ぐきの位置が下がる

歯が抜けると、同時に歯ぐきも下がっていきます。

 

もう少し正確にお伝えすると、歯ぐきの中にある歯を支えている骨が役割を終えて機能しなくなり、徐々にやせ細ってしまうのです。

 

そうなってしまうと、歯を補う治療がどんどん複雑化していきます。

 

結果的に、美しい口元を維持するのも難しくなってしまうのです。

 

ちなみに歯を支える骨の量が少ないと、歯医者によってはインプラント治療を断られるケースがあります。

 

注意をしてください。