コラム COLUMN
食いしばりの原因とは?
衛生士の濱口です。
食いしばりの主な4つの原因
食いしばりの原因は、生活習慣によるものと、心的要因によるものなどが考えられます。以下で、よく挙げられる食いしばりの原因を4つご紹介します。
1. 食事の際に奥歯ばかりを使用する
奥歯ばかりを使用していると、奥歯にある筋肉が常に緊張した状態となり、食いしばることが癖になってしまいます。この癖は無意識に行われ、就寝中でも知らず知らずの内に歯を食いしばり、体に大きな負担を与えます。
奥歯ばかり使ってしまう原因は、柔らかいものばかり食べてしまう点にあります。
柔らかい食事を食べるときは、前歯を使って食材を噛み切る必要性がありません。そのため、前歯を使用することが少なくなり、奥歯で噛むことが習慣化します。その結果、食いしばりを日常的に行うようになってしまうのです。
2. 噛み合わせが悪い
噛み合わせの悪さが食いしばりの原因となることもよくあります。食いしばりを引き起こす噛み合わせには、「過蓋咬合」「反対咬合」「叢生(そうせい)」「開咬」の4つがあります。
過蓋咬合
上の前歯が前に出て下の前歯を覆っている状態のことを指します。この状態であると、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができず、奥歯ばかり使うことになり、食いしばりを発症します。
反対咬合
過蓋咬合とは逆に、下の歯が前に出て噛み合わせが悪くなった状態です。これも過蓋咬合のときと同様、噛み合わせの悪さにより食いしばりが習慣化することがあります。
叢生(そうせい)
歯の向きが不均一で歯並びが悪い状態のことを指します。叢生になると、特定の歯だけを頻繁に使用してしまい、バランスが悪くなります。
開咬
噛み合わせたときに前歯同士がくっつかずに開いた状態です。この状態であると、前歯で噛み切ることができないため、奥歯をよく使うようになり、食いしばりを引き起こしてしまいます。
3. 不安やストレスを抱えている
不安やストレスを感じると、無意識に歯を食いしばってしまうことがあります。この無意識に行う食いしばりが習慣化すると、何かに夢中になっているときや睡眠中でも食いしばりをしてしまうようになります。
4. 口腔内にある金属が合っていない
歯科手術で、歯に金属を埋め込まれることはよくありますが、この口腔内にある金属が体質に合わず、自然と食いしばってしまうといったケースも存在します