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歯科恐怖症とは?

みなさんこんにちわ院長の馬場です。今回は歯科恐怖症について話します。歯科に対するイメージというのは、国によって大きく異なります。ヨーロッパやアメリカでは「歯医者は虫歯にならないためにいくところ」ですが、日本の場合は「虫歯になったらいくところ」と考えている方が少なくありません。もしくは「我慢できないほどの痛みが生じたらいくところ」といっても間違いではないかもしれません。これは、日本人が歯医者さんに対して「怖い」「痛い」といったネガティブなイメージを持っていることが関係しています。

歯科恐怖症の症状と原因について

歯医者さんに対してネガティブなイメージを持つ「歯科恐怖症」は決して珍しい病気ではありません。冒頭でも述べたように日本人には多い傾向合があり、歯医者さんもそれを理解しています。そこでまず、歯科恐怖症の原因や症状についてわかりやすく解説します。

歯科恐怖症とは

歯科恐怖症とは、歯を削るなどの歯科治療はもちろんのこと、歯科クリニック内に充満している独特な臭いや音などにも恐怖心を抱いてしまう病気です。お口の中を診査したり、歯を削ったりするなどの具体的な歯科処置が行えなくなるため、口腔内の異常を改善することが困難となってしまいます。それでも患者さんの意志とは別に、身体が拒否してしまうため、治療を諦めざるを得なくなるのが現実です。

歯科恐怖症の症状

歯科恐怖症では、人によって現れる症状が異なります。診療用の器具が視界に入ったり、歯医者さん独特の臭いを嗅いだりするだけで、動悸が起こる人もいます。頑張って歯を削る段階にまで到達しても、吐気を催したり、呼吸がしにくくなったりする人もいます。そうした強いストレスがかかることで、最終的には嘔吐、意識障害などの重篤な症状が現れることもあるため注意が必要です。

歯科恐怖症の原因

歯科恐怖症は、過去に歯科治療で怖い思いや痛い思いをした経験が原因となることがほとんどです。例えば、子どもの頃に初めて受けた虫歯治療がトラウマとなって、その後も歯医者さんに強い拒否反応を示してしまう人は少なくありません。その結果、歯医者さんから足が遠のいてしまい、成人してからも歯科治療を受けられない状態となってしまうのです。

重度の虫歯でも痛みを感じにくい治療方法について

虫歯治療では、ほとんどのケースで「歯を削る」という処置が伴います。とくに重症化した虫歯では、歯の切削を避けることは不可能でしょう。そうなると、どの歯医者さんに行っても、同じように痛い思いや怖い思いをすると諦めてしまう方もいらっしゃるかと思います。けれども、歯科治療に伴う痛みは、治療法や施術の仕方によって大きく減らすことが可能なのです。

痛みの原因は麻酔注射?

歯科恐怖症の人は、おそらく歯を削る時の痛みに最も強い拒否反応を示していることかと思います。けれども、実際に歯を削る際には、局所麻酔と呼ばれる歯茎への麻酔が施されているため、切削に伴う強い痛みというのは存在していないのです。そこで思い出していただきたいのが歯を削る前の処置です。それは、歯茎に注射針を刺す時の痛みですね。実は、これを苦手としている人は意外に多いのですが、「歯を削る」という処置に意識がいってしまう傾向にあるようです。

痛みの少ない麻酔処置

麻酔処置では、痛みを軽減する方法がいくつかあります。まず、事前に表面麻酔を施すことで、針を刺した時の痛みを感じにくくすることができます。極細の針を使用することも、刺入時の痛みを和らげる効果が期待できます。それから、針を刺した後に薬液を注入する際にも痛みや不快感が生じるものですが、薬液のカートリッジを体温付近に温め、麻酔電動器を用いて一定の速度で注入することで、周囲組織への刺激を最小限に抑えることが可能となります。歯科恐怖症の方は、こうした麻酔処置を実践している歯医者さんを選ぶようにしましょう。

レーザーや薬剤を併用する

歯の表面に感染した虫歯菌は、物理的に取り除かなければ完治させることはできません。素の最も確実な方法が歯の切削です。けれども、歯を削るという処置は、患者さんへの心の負担だけでなく、体への負担も大きいため、可能な限り抑えることが望ましいといえます。そこで有用なのが歯科用レーザーや薬剤を用いて、虫歯菌を除去する治療法です。これらは単独で虫歯を完治させることは困難ですが、通常の虫歯治療と併用することで、歯を削る量を最小限に抑えることが可能となります。ちなみに、歯科用レーザーや薬剤というのは、虫歯だけでなく歯周病治療にも活用されることがあります。

マイクロスコープを用いた虫歯治療

歯医者さんによっては、歯科用顕微鏡である「マイクロスコープ」を用いて、虫歯治療を行っているところがあります。マイクロスコープは、治療時の視野を肉眼の20倍程度にまで拡大することができるため、健全な歯質と汚染された歯質を見分けるのに役立ちます。その結果、不要な切削が抑えられ、痛みの軽減にもつながるのです。

恐怖心を和らげる鎮静法と信頼できる歯医者選びのポイント

ここまで、歯科治療に伴う痛みを可能な限り抑える治療法についてご紹介しましたが、いずれも「無痛」にすることは不可能です。それだけに、依然として「恐怖心は消えないのでは?」と不安を感じることかと思います。そんな方には、次に挙げるような「恐怖心を感じさせない」機器を使用したり、工夫をこらしていたりする歯医者さんを選ぶようにしましょう。

笑気麻酔

笑気麻酔とは、亜酸化窒素からなるガスで、医療分野では広く活用されています。笑気ガスを吸入することで気持ちが良くなり、歯科治療に対する不安や恐怖が和らぎます。使用する機器や施術法も比較的簡便であるため、歯科恐怖症の患者さんにはおすすめの鎮静法といえます。副作用も少なく、安全性の高い方法です。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法とは、その名の通り静脈内に鎮静剤を直接投与する方法です。鎮静作用や即効性が極めて高い方法で、歯科ではインプラント治療に広く活用されています。もちろん、歯科恐怖症の方にも適応することが可能です。

鎮静剤を作用させると、半分眠ったような状態となるため、歯科治療への恐怖を感じさせないという点では、非常に適した鎮静法といえます。「気づいたら治療が終わっていた」という人もたくさんいらっしゃいます。ただし、歯科麻酔科医など特別なスタッフの立ち合いが必要であったり、治療後もしばらく時間を置かなければ、半分眠ったような状態が続いたりと、通常の歯科治療とは異なる部分がいくつか存在します。また、予約する段階で静脈内鎮静法を希望する旨を伝えておく必要があります。

信頼できる歯医者による丁寧な治療

歯科治療で恐怖心を感じさせないというのは、いろいろな機器、治療法を選択することで実現させることも不可能ではありません。けれども、恐怖や不安というのは、あくまで精神的なものであるため、最終的には治療を施す先生への信頼感が影響しています。ですから、歯科恐怖症の方は、家族や友人、知人などに信頼できる歯医者さんを紹介してもらうことが一番といえます。

 「信頼できる」というのは、治療説明が丁寧であったり、子供への対応も上手であったりと、いろいろな面にいえることですが、やはり、あなた自身が信頼できる歯医者さんだと感じることが何より大切です。そうした歯医者さんであれば、歯の神経を抜くような重度の虫歯治療であっても、長い治療期間を要する歯列矯正であっても、何とか乗り切ることができることでしょう。