粘液嚢胞についてのページ。本八幡駅の歯科・歯医者なら、本八幡TaCファミリー歯科

電話をかける
WEB予約
お知らせ

お知らせ INFORMATION

お知らせ

粘液嚢胞について

院長の馬場です。最近粘液嚢胞よく遭遇するので、ブログかきます。当院では粘液嚢胞症例は、市川総合病院に送っています。

口腔領域で発生する粘液嚢胞は、口腔内の粘液(唾液)を内溶液とするふくろです。

<好発部位と原因>

下唇や舌にできることが多く、そこには小唾液腺(唾液を作るところ)がたくさんあるため間違って噛んでしまったり、吸うくせがあったりすると唾液腺の組織が損傷したり、炎症をおこしたりします。

そうすると唾液を出す管が破れたりすることにより、唾液が組織内に出てたまります。
<好発年齢>

どの年代にもできますが、10~20歳代に多く見られます。

<症状>

特徴的なのは、粘膜が半球状に腫れ、軟らかく、浅いところにあるものは、青紫色の内容液が透けてみえます。

痛みはほとんどありません。

腫れているときに噛んでしまうと、内溶液が流出しつぶれてしまいますが、また内容液がたまると再発します。

<治療法>

自然になくなることはほとんどなく、繰り返すことにより硬くなってふくろ状ではなくなることもあるため、外科的に切除することが多いです。

小唾液腺が原因であるため、切除時に一部周囲の小唾液腺も含めて摘出する必要があります。

局所麻酔で外来にて切除することが可能です。

たくさんの小唾液腺が網のようにつながっているため、再発することもありますが、悪性化することはありません。

口底にできる大きなものは、ガマ腫、舌の先の下にできるものをBlandin-Nuhn嚢胞とよばれます。

Blandin-Nuhn嚢胞は、大豆くらいの小さいものが多く、外見は典型的な嚢胞状のではなく、ポリープのような形をしていることが多いです。

ガマ腫の場合は、大唾液腺が原因で起こるもので、舌下型、顎下型、舌下顎下型があります。
治療法は摘出が難しいため、腫れている粘膜の上部を切除して、内容液を出す開窓療法が行われます。
再発を繰り返したり、顎下に及ぶ場合は顎下腺も含めて摘出することが必要になる場合もあります。(全身麻酔の手術が必要です。)