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親知らず抜く抜かないの判断基準てなに?

院長の馬場です。

親知らずを「抜くべき」「抜かなくてもいい」の基準とは?

その親知らずは「抜くべき」か、「抜かなくてもいい」のか、そこには以下のような基準があります。

横向き・斜め向きの親知らずは抜いたほうがベスト

親知らずの最大の問題は、他の永久歯のように真っ直ぐ生えてくることが少ないという点です。

一番奥に位置する親知らずは生えるスペースが限られており、顎の骨が小さい人ほど生えづらくなります。

歯は真っ直ぐに生え、上下でしっかり咬み合ってこそその機能を果たすことができます。

そのような意味において歯ぐきに埋まったままの親知らずや、横や斜めを向いた親知らずは本来の歯の機能が果たせないだけでなく、周囲に悪影響を及ぼしてしまいます。

したがって正しい方向に生えていない親知らずは残しておいてもあまり意味がなく、かえってデメリットが多くなるため早めに抜いておいたほうがベストでしょう。

上下がしっかり咬んでいる・骨に完全に埋まっている親知らずは抜かなくてもOK

歯を抜くか抜かないかの基準の1つは「その歯が本来の機能をしっかり果たしているか」という点です。

したがって親知らずも上下の歯が真っ直ぐに生え、しっかり咬みあっているのであれば抜く必要はありません。

親知らずが上だけ、もしくは下だけが真っ直ぐ生えているような場合でも、その歯がしっかり磨けて問題がなければ早急に抜く必要はありません。

そのような親知らずは将来的に他の歯が悪くなった場合の移植歯や、入れ歯やブリッジを支える歯になる役割を果たす可能性があります。

また親知らずの中には、アゴの骨の中に完全に埋まった状態で動かないものも存在します。

このような親知らずも他の歯などに悪い影響を及ぼさないと判断されれば、あえて抜く必要はないでしょう。


親知らずを抜いた場合と抜かない場合のリスク


ここでは、親知らずを抜いた場合と抜かない場合のリスクをご紹介していきます。

<親知らずを抜いた場合のリスク>
・麻酔を伴う処置を行うことになります。生え方によっては縫合が必要なケースもあります。

・お口の中に傷ができるため、痛みや腫れが数日続くことがあります。傷が治るまでには時間がかかりますが、1〜2週間ほどで気にならなくなるでしょう。

・処置後の状態が良くないと出血が続くことがあります。患部を圧迫しても落ち着かなければ、歯科医院にて止血処置をする場合もあります。

・患部が感染し、腫れたり膿が出たりすることがあります。

・万が一、他の歯を失った時に、親知らずを支えとして歯を作ったり親知らずを欠損部分に移植したりすることができなくなります。


<親知らずを抜かない場合のリスク>

・お口の中が、常にトラブルの起きやすい環境に晒されます。

・治療が困難で、治療したとしても再発の恐れがあります。

・周りも歯にも悪影響を及ぼします。


特に、抜いた方が良い親知らずを抜かないとどうなるのかを次にご説明していきます。

親知らずを抜かないとどうなる?早めに抜くべき4つの理由

先にも述べたように、「斜めに生えている」「横向きに生えている」親知らずは、できるだけ早めに抜いてほうが得策です。

それには以下の4つの理由があります。

歯磨きがしにくく、隣の歯の虫歯リスクが高まる

親知らずが生えてくる奥のほうは、ただでさえ歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。

その上親知らずが正しく生えず凹凸が大きくなると、細かいところがさらに磨きにくくなってしまいます。

この状況が長く続くことで最も恐れなければならないのは、親知らずと手前にある歯の間が虫歯になってしまうことです。

この部分は虫歯自体が発見しづらく、また治療をおこなうにしても器具などが届きにくいなどの弊害が生じてしまいます。

健康な歯の虫歯リスクを高めてしまう親知らずは、早めに抜いておいたほうが賢明です。

汚れがたまりやすく、歯ぐきに炎症を起こしやすい

上記で述べたように、親知らずのある場所は汚れがたまりやすく、また歯磨きも上手におこなうことができません。

そのためこの部位は虫歯のみならず、歯ぐきの炎症を起こしやすくなっています。

特に下の親知らずは歯ぐきの炎症が広範囲に波及しやすいため、顔が大きく腫れたり、口が開けにくくなったりすることも。

強い腫れや痛みは日常生活に支障をきたす恐れもあるため、できるだけ早めに抜歯しておいたほうがよいでしょう。

年をとってからの親知らずの抜歯は体の負担が大きい

親知らずのトラブルは20代あたりから多くなってきます。そのためはじめにトラブルがあった時点で抜歯をおこなっておけば、以後親知らずに悩まされることはなくなります。

親知らずの抜歯は他の抜歯よりも難しく、特に横向きの親知らずは抜歯自体に時間がかかり体の負担も大きくなります。

若いころであれば回復力も高いので、抜歯後の腫れや痛みも少なく、傷の治りも早くなります。

しかし30代、40代と年齢を重ねるごとに回復力や免疫力は衰えてくるため、親知らずの抜歯後に大きく腫れたり、傷の治りが遅くなったりすることが多くなります。

したがって親知らずの抜歯はできるだけ若いころにおこなっておくことをおすすめします。

女性の場合は妊娠中に親知らずのトラブルが起こりやすくなる

女性の場合は妊娠中に虫歯や歯周病などお口のトラブルが増加する傾向があります。

その理由として、妊娠による偏食やつわりなどによってお口の中が不衛生になりやすいことや、ホルモンバランスによる免疫力の低下などが挙げられます。

親知らずに関しても例外ではなく、妊娠中は歯ぐきが腫れたり痛みがでたりしがちです。

通常時であれば痛み止めや抗生物質を服用することで、痛みや炎症を抑えることができますが、妊娠中は薬剤の服用にも慎重にならなければなりません。

このように妊娠中の親知らずのトラブルは対処が難しく、なかなか治らない痛みや腫れがストレスになるなど母胎にとって負担も大きくなります。

したがって将来妊娠を希望する女性の方は、できるだけ早い時期に親知らずを抜歯しておくほうがよいでしょう。