歯と栄養についてのページ。本八幡駅の歯科・歯医者なら、本八幡TaCファミリー歯科

電話をかける
WEB予約
お知らせ

お知らせ INFORMATION

ブログ・YouTube

歯と栄養について

こんにちは。

本八幡Tacファミリー歯科です。

今回は栄養士さん目線から、歯と栄養についてお話しいたします。

丈夫な歯を作るためにはどのような食生活に気をつけたらいいでしょう。

歯はカルシウムでできているから、カルシウムを取ればいいと考えがちですが、それだけではありません。

乳歯は、お母さんのお腹の中にいる頃から歯の芽が出来始めます。

お母さんは妊娠前から、カルシウムはもちろん、鉄やマグネシウムなどのミネラル類やビタミンAや葉酸など、

妊娠による必要な栄養素をしっかり蓄えておくことが元気な赤ちゃんを産むために、

赤ちゃんの将来の歯のためにも大切になります。

近年、「新型栄養失調」と言う言葉を耳にするようになりました。

新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのにタンパク質やビタミン、ミネラルと言った特定の栄養素が

不足してる状態を示します。

自己流の食事制限ダイエットや偏食、高齢者では、麺類やお茶漬けなどさっぱりしたものだけですませてしまったり、

歯を失ったことで硬いものを避けるようになったりと言ったことから、栄養が不足してしまうことが背景に

あるようです。

日本人に不足がちな栄養素として、カルシウム、鉄、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、

食物繊維などが挙げられます。

実じゃこれ、ほとんどが健康な歯を作るのに必要な栄養素です。

・カルシウム・・・歯の原料となる。

        (牛乳、乳製品、大豆、大豆製品、干しひじき、小魚、桜エビなど)

・マグネシウム・・・カルシウムの吸収を助ける。

         (魚介類、海藻類、玄米など

・ビタミンA・・・歯の表面のエナメル質を作る。

        (レバー、卵、チーズ、黄緑色の野菜など)

・ビタミンC・・・歯の象牙質を強くする。

        (ブロッコリー、ピーマン、苺、じゃがいもなど)

永久歯は、乳歯の下で乳幼児期に少しずつ出来始めます。

その為、この時期にカルシウム不足が不足すると永久歯を弱くする原因となります。

肉、魚、大豆製品、野菜など、バランスの取れた食生活の中でカルシウムを取ることがとても

大切です。

カルシウムの吸収率はほかのミネラルとのバランスが影響します。

インスタント食品や加工品など、リンを多く含む食品と同時に摂取するとカルシウムの吸収が阻害されてしまいます。

牛乳や乳製品はカルシウムの吸収率がとても高く、1回の摂取量も多いので効率的でおすすめです。

その他、体内でのカルシウムの吸収率を高めるにはビタミンDは腸菅内でのカルシウムの吸収を助け、

歯の形成や成長を促進させる働きがあります。

サンマ、鮭、イワシなどの魚類や、椎茸やキクラゲなどのキノコ類に多く含まれています。

これらの食品は出生から永久歯が生え揃う12〜15歳くらいまででとても大切になるので

日々の食事からしっかりとりましょう。

では、永久歯が生えたら、どのような食事に気おつけいいのでしょうか。

お口の中では、脱灰と再石灰化が繰り返し起こっています。

脱灰は酸などにより歯の表面からミネラルが溶け出すことです。

再石灰化とは、脱灰により歯から溶け出たミネラルを元に戻す唾液の自然治療のメカニズムのことです。

この再石灰化によって唾液が歯の表面のエナメル質の結晶を新しく形成し、

初期虫歯を元の健康な状態に戻してくれます。

歯の再石灰化に必要なミネラルは、リンやカルシウムです。

これらは唾液中に含まれる歯の表面に運ばれます。

リンはインスタント食品や加工品、タンパク質の多い食べ物に多く、

肉や魚、卵、乳製品などに多く含まれます。

普通に生活している分には不足しない栄養素です。

カルシウムは、前述したように、牛乳、乳製品に多く、これらは吸収率も高いのでおすすめです。

日本人が外国人に比べるとカルシウムが不足がちなので、日常生活で積極的に取るように

心がけましょう。

日本人の1日のカルシウム摂取量は、成人男性で約800〜900mg、成人女性では約600〜700mgです。

これを牛乳に換算すると、男性で1日コップ4杯、女性でコップ3杯分は飲むようにしましょう。

これらの不足しがちな栄養素を補うにはクリームシチューがおすすめです。

牛乳が苦手な子供比較的食べやすく、定番野菜の人参にはビタミンAが、ジャガイモにはビタミンCが多く含まれます。

ここにブロッコリーやキノコ、レンコン、鮭などを加えるとバランスの取れた栄養満点になるのでおすすめです。

調理の際には、人参はよく洗っては輪を剥がさずに入れたり、ブロッコリーは茎も皮を剥いて入れるなどして、

栄養を取ることが出来ます。

生えたばかりの永久歯はとても弱く、虫歯になりやすいため食事以外にも以下のことも気をつけましょう。

・ダラダラ食べをしない。

・よく噛んで食べる。

・食べた後は歯を磨く。

子供の頃から虫歯にならないようための習慣を身につけて健康で強い歯を作りましょう。